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導入施設ご紹介

大阪労災病院 健康診断部

大阪府堺市の『大阪労災病院』をご紹介いたします。
健康診断部 部長 良本佳代子先生にお話を伺ってきました。

大阪労災病院
http://www.orh.go.jp/

クッキーテストを実施されたきっかけは?
大阪警察病院に勤務していた頃から、中性脂肪やRLP−Cの変動について興味がありました。空腹時は正常であるのに食後のみ上昇する食後の脂質異常症が思っていた以上に多く、人によって変動も違いました。一方で、高中性脂肪血症の診断基準は「12時間以上の絶食時に中性脂肪150mg/dl以上」であり、食後のみの脂質異常は無視してよいのか?と疑問でした。
また2000年に高中性脂肪血症と虚血性心疾患との関連についての論文が発表され、食後の中性脂肪値の状態を調べるために、糖負荷のみならず脂肪負荷試験の必要性をさらに感じました。そこで、労災病院の健診部でドックのオプションにクッキーテストを取り入れることにしました。
クッキーテストは半日ドックで行えるのですか?
以前は1泊2日ドックを受けられる方もありましたが、今は半日ドックが主流になっています。ドック当日はバリウムを飲んでの胃の検査があるため、クッキーテストを同日に行うことはできません。半日ドックでは、クッキーテストは日を改めて行っています。
ドックを受診される際は、事前にお申込み頂いています。
受診者は健保契約の方がほとんどですが、加入健保とは無関係にお受けいただくこともできます。
クッキーテストはオプション検査となりますので、受診される方のご希望でお受けいただけます。お勧めするのは、ご家族に糖尿病の方がいらっしゃったり、糖尿病の兆候がないが気になっている方、生活習慣の悪い方、肥満気味の方などです。
クッキーテストの実施方法は?
クッキーテスト.comのページ「クッキーテストの実施方法」と同じように行っています。
採血の時以外は、ドックを受診される方々と同じ待ち合いで過ごされます。
検査食は350mlのミネラルウォーターと一緒にお渡しし、待ち合いの椅子に座って、テレビを見たりしながら召し上がっていただいています。ほとんどの方が15分程ですべてを食べ終わられます。特に、食べきれない、美味しくないといった声は伺っておりません。
クッキーテストを実施されて、得られたことはありましたか?
本年のクッキーテスト研究会でも発表しましたが、食後の中性脂肪が高くなると抗酸化能が低下することがわかりました。
また、受診者の1人がインスリン自己免疫症候群であることがわかりました。
糖尿病ではなく、食後の血糖値は正常、かつ、インスリン注射もしていないにも関わらず、インスリン値が異常に高い状態でした。調べたところ、この方は糖尿病以外の疾病で継続的に薬を服用されており、インスリンの異常高値はその副作用によるものでした。
これは負荷試験を行わなければわからなかったことです。
負荷試験をクッキーテストで行うメリットはありますか?
もちろんあります。糖だけでなく脂質の負荷も同時に行えることが先ずあげられます。
またトレーランGでの負荷試験では、負荷後に低血糖症状の出る方がたまにいますが、クッキーテストでは今のところ一人もなく、処置が必要ないのでスタッフの負担も少なく済んでいます。
クッキーテストの検査結果が全て揃うには時間がかかるので、後日郵送いたします結果表に検査結果と必要な対処法についてのコメントを記載しております。
一方、対処を実施された後に検査結果は改善したか?変わらないか?など、その後のフォローが現段階ではできておりません。保健師さんと半年後のフォローができるように現在検討中です。
生活習慣の改善によりクッキーテストの結果が改善するのを実感いただき、健康維持に最大限活かして頂けるのが理想です。
これまでの経験から、今後クッキーテストはどのように使えればよいでしょうか?
ドック以外に、会社の社員健診で使われるのもいいですね。生活習慣が悪い、体重が増加してきている、といって治療が必要なほどの異常値はないような方にお勧めです。メタボの兆候を早期に発見し、内服が必要となる前に生活習慣の改善だけで心筋梗塞・脳卒中などを予防できるのが理想です。身体に異常が出てきやすい40歳代から50歳代の方に受けて頂きたいです。
クッキーテストのクッキーを朝食代わりに摂っていただき、その後の2時間はデスクワークなどの安静状態で仕事をしながら過ごし、採血の時間だけ社内の処置室に足を運んでもらう。仕事の時間を医療機関で大幅に割くことがなく、生活習慣改善の成果を評価するためにクッキーテストを繰り返し受けやすくなるのではと考えています。

良本先生は、受診者にとってよりよい健診となるような改善や新たなことを取り入れることにも前向きで、受診者の立場になって柔軟に対応できるよう日々の診療で努められていることが、今回じっくりお話を伺って気付くことができました。
クッキーテストが、受診者の方々の健康維持に今後さらに役立てられることが楽しみです。