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導入施設ご紹介

東海大学医学部付属病院

神奈川県伊勢原市の『東海大学医学部付属病院』をご紹介いたします。
今回、腎内分泌代謝内科 講師 豊田雅夫先生にお話を伺ってきました。

東海大学医学部付属病院
http://www.u-tokai.ac.jp/hospital/
fuzoku/index.html

クッキーテストを実施されたきっかけは?
患者さんに食後の糖代謝改善を目的に血糖降下剤を開始し、あるいは薬剤変更する際に、いったいどれ程の効果があるのか、実際の薬の効果を調べたいと常々思っていました。しかし、従来の75gOGTTはあまり現実的とは言えず、患者さんの理解も得にくいため、他の方法を探していたところ、偶然に日本糖尿病学会の展示会場で「クッキーテスト」を見かけました。
ちょうどクッキーテスト臨床研究の研究者も募集しており、研究申請をきっかけに使用スタートしました。
なぜ従来のOGTTはお使いにならないのでしょうか?
まず、患者さんにとって必要なのは食事における血糖動態の把握です。クッキーテストで負荷に使うクッキー「ミールテストC」は原材料からもわかるように日常の食事により近いと考えられ、さらに一定なものとなっているため現実的なOGTTといえます。従来の糖負荷に使われるトレーランGは、一気に血糖を上げてしまいますし、日常生活であれだけの糖質を一気に摂取するという場面は糖尿病患者さんではほとんどありません。従って、現在の治療薬の効果を評価するためには「ミールテストC」がより適切と考えました。
いま、クッキーテストはどのような研究にお使いですか?
私がクッキーテスト研究会に申請し助成を受けている臨床研究は、「DPP-4阻害薬とα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)の併用効果の検討」というものです。
DPP-4阻害薬はその作用特性によりあらゆる糖尿病治療薬との併用が可能であると考えらますが、特にGLP-1分泌増加作用を有するといわれるα-GIとの併用が好ましいと考えられ、DPP-4阻害薬とα-GIの併用効果を検討しています。具体的にはα-GIの併用をする前に一度クッキーテストを行い、その際の2時間値の血糖やインクレチン関連データと、α-GIの併用後の同じ項目データで比較し効果を検討しています。自宅での食事では再現性が問題となり、内容が一定なクッキーテストが最適と思われます。まだデータの集積中ですが来年には解析結果が出る予定です。
クッキーテストを実施されて、感触はいかがですか?
もともとクッキーに慣れている患者さんはもちろん、高齢の方でも水と一緒に摂取できるため、みなさん問題なく実施できています。食事の代わりであることを理解され、結果の解釈など糖尿病療養指導にも積極的に参加していただけているようです。何よりも手軽に行えるところがいいですね。
負荷試験をクッキーテストで行うメリットは感じられますか?
クッキーテストの特徴の一つは、75gOGTTと違って食後の糖代謝状態のみならず、脂質の状態も把握できるところがメリットの一つです。食事療法を指導する側にとっては大切な情報であり、将来的には管理栄養士の栄養指導にも応用したいと考えています。
また、食事感覚で負荷試験を受けることが患者さんにとっては検査のハードルを低くしているようです。
今後クッキーテストはどのように使えればよいでしょうか
75gOGTTは検査開始から終了までに2時間はかかります。理想的には患者さんが自宅で「ミールテストC(クッキー)」を食べ、その後2時間経った時に病院へ来て採血を受ければ、時間的負担も少なく、かつ必要な検査を受けられる良い方法ではないかと考えます。その結果、2時間値が良好である場合は、次回の外来では1時間値といった工夫で、現在の治療の弱点を見つけ改善策を提案する、まさにオーダーメードの血糖管理に役立てていきたいですね。
これも、自宅の食事では内容が受診ごとにバラついてしまうのに対して、ミールテストCが一定の内容であるために成し得ることだと考えています。

豊田先生の求められている管理・改善に、クッキーテストが丁度良く、またクッキーテストが考案された主旨とぴったりなのだとお話を伺って感じました。
患者様自身にプラスであることを感じてもらえ、治療に積極的であるとお聞きできたことは大変嬉しかったです。
今回の豊田先生のように、患者様のために日常の食事における血糖動態を把握されたい先生は全国にたくさんいらっしゃると思います。そのような先生方に少しでも多くクッキーテストを実施いただければなと思いました。